障害名に惑わされるな
専門学生時代
ASD(自閉症スペクトラム障害)は対人関係の障害
ADHD(注意欠如・多動多動性障害)は注意や衝動性の障害
知的障害は認知機能の障害(IQの問題)
よし!!OK理解しましたぁ~
てな感じで単純化して分かったつもりになってたなぁ…ホントに(今よりもっと)アホっぽいなぁ
また教科書も悪いよなぁ。しっかり項目分けしてそれぞれの対応法を記載してあるし、診断名ついてたら…
ラッキー、じゃこの対応で(教科書に書いてあるやつ)✋
って私じゃなくてもなりそうなもんだぞ!!※しかし、この理解はこの理解で必要だと思うが
あと悪いのはASDだけスペクトラムって名称が入ってることかなぁ。スペクトラムは辞書的な意味では曖昧な境界をもちながら連続していることだけど、一言で言うと色んな程度があるよねぇってこと。
当時の心の声↓
(へぇ~そうなんだASDには様々な程度があるのかぁ('◇')ゞ了解でーす。そういえば、カナータイプとか、アスペルガータイプとか小さな分類があったよなぁ。えっ!?あぁそうなんだ(*´▽`*)そういう小分けをやめて色々な程度がありますって名前にしたのか。簡単でいいねぇ。そして教科書にはまとめて対応が書いてある。とても便利ね)
しかし、そんな私が療育現場に出て衝撃的な事実を知ることになる。何とも意地悪なことに、スペクトラムはASDだけではなかったのだ!ADHDだって程度は様々だし、知的障害だって境界領域から重度まで程度は様々なのだ。じゃぁ全部スペクトラムじゃん!
皆さんも読みながら少し不満が溜まってきたところ、誠に申し訳ないが、さらに衝撃的な事実を伝えなければならない。障害は一人にひとつではないのだ!(; ・`д・´)!むしろ2つ3つの要素を掛け持ちしていることが山程ある。つまりはこうなる↓
ASD的な対人関係の障害 無ー弱ー中ー強
ADHD的な不注意の問題 無ー弱ー中ー強
ADHD的な衝動性の問題 無ー弱ー中ー強
知的障害の程度 無ー弱ー中ー強
DCD(協調運動障害)の程度 無ー弱ー中ー強
愛着障害の程度 無ー弱ー中ー強
LD(限局性学習障害)の程度 無ー弱ー中ー強 …
なんか(~_~;)新しいのも入ってきてるし、ハア。要は誰一人同じ人間はいないって、わりと倫理的にも当たり前のところにぶつかる。
あぁ、今になって小児領域を教えてくれた専門学校の先生の言葉が身に染みる~
先生「自閉症のA君じゃないよ!A君がたまたま自閉症の診断を受けているだけ。そこをはき違えないように」
当時は【意味ぷー】だと思ってたけどね。
それと、実習先の病院で言われた言葉も真理をついてるよな
実習先のスーパーバイザー「網の目の細かいSTになりなさい。」
これって、一人ひとりをしっかり見ようと思ったら視点と気付きをたくさん持つことが大切だと教えてくれてたんだよなぁ