とろみ剤体験録
小児はとろみ剤を避けた方が良い?
あらかじめ言っておく、小児分野でとろみ剤を使用することはかなり少ないようだ。
理由としては
①水分や食物摂取への拒否に繋がりかねないから
②何らかの工夫で状態に合わせた摂取方法があることが多いから
③小児は発達途上であり、これから成長していくにあたって練習を積んでいけば水分摂取が上達する可能性が高いから
…などと言われている。が、私はこれらの説明に納得していない( `ー´)ノ
まずは①!!!口に入れるもの全ての拒否に繋がるかも…なんて脅しすぎだ!!私の足をすくませようとしているとしか思えん。
次に②!!!例えばへんてこりんなポーズでなら少量ずつ摂取可能…とかだったら将来的に子どもが困るじゃないか。
最後に③!!!とろみ剤を使うことで出来る練習もあるだろう。えっ?どんな練習かって?それは…STに聞いてくれ(; ・`д・´)
と、こんな事いうのも、水分摂取がなかなか進まなくて困っておられる保護者の声を聞くことがあるからなのだ。そのうち上手になるって??いやそうかもしれないけどねぇ。これから夏の猛暑が襲ってくるっていうのに、発達を待っていては脱水で倒れちゃうでしょ。だから、ケースバイケースで柔軟にとろみ剤の使用を提案しても良いと私は思っているよ。
どのとろみ剤にする?
私の知人で小児関係の病院・施設で勤務している人に聞くと
・ソフティアS(ニュートリー)
・ネオハイトロミールⅢ(フードケア)
などの使用が多かった。また保護者には利便性の面から
・トロミパワースマイル(ヘルシーフード)
を勧めることがあるとのこと
そうかぁ保護者に勧めるにはトロミパワースマイルがいいか。ふむふむ。KJは0(ゼロ)から考えるの大の苦手なのだ。そんな私には、人が良いって言ってるものから入るのが無難でしょ(開き直り)。
使ってみよう
ということで、実際にお茶で使ってみた。使用した分量はパッケージの後ろに書いてあるそのまんまを採用!!基本情報として、とろみには大きく分けてこの3段階があるぞ!!
まずは、薄いとろみ
コップを傾けると、とろ~っと口の中に入ってくる感じ。これがとろみね。少しお茶の匂いとは別の匂い(臭み)が感じられるのは私だけかな。すすって飲もうと思うといつもより少し力が要るし、吸い込むときの自分の口の形のせいか(表現は悪いけど)水の小グループたちが時間差で入ってくる印象。水の気持ちになるとこんな感じだろうか↓↓
A「なんか集合かかったっぽいよぉ。うちらも行かないとね。グループ①と②はもう口腔内に入ってたねぇ」
B「なぬっ!集合がかかったと??急げ!!」みんなBに従う
C「違う違うそこは行き止まりだ左右に分かれて先に進めぇ」
ってこれ何の話してたっけ??まぁ薄いとろみを評価すると、グループになった分少し動きが鈍いけど、それぞれ口の中に入ろうという意欲は感じられるな(^_-)。あとはBが慌てすぎてKJっぽいな。
あっ!!まだ少量のお茶が残っていたコップを倒してしまった!!( ゚Д゚)…おぉこぼれてない。薄いトロミでもこれくらいのパワーがあるんだ
次に、中間のとろみ
まず、名称が雑だよな。真ん中っていう言い方でしか表現されないこの粘度は、アイデンティティ崩壊してる感じだな。うん、どろーっとしてきた
コップを傾けると、鼻の下や上唇までまとまって押し寄せてくる感じで、口の中には入ってこない。よし、吸い込んでみよう。少し遅れて唇全体を覆うようにゆっくりとはいってきた。口で吸うことが重要なので、自然と口呼吸になりさっきより臭みが気にならない。おっ!何か専門家っぽい発言ができたぞ(´▽`)
でも、これ障害を持った児にすすらせるのには少し重すぎるかな。結構な力ですすらないと飲めない。ストローで吸う力はあるけど、勢いについていけずむせてしまう児だったら有りかなぁ。
最後に、濃いとろみ
さぁ仕切り直して。
コップを傾ける…おい…えっ?全然下りてこない…あぁこれはあれだ!10年目のPCみたいなもんだな…ダブルクリックしてじーっと待って、時折自分がクリックしたかを不安に思うほど時間が経ってからソフトが起動する感じに近いな…でもそういうPCを使ってたら、結構おおらかな人になれそうだな…以前家で使用していたPCがその域に達していたけど、起動ボタン押してから、待っている間にコーヒー淹れて雑誌読んだりしてたなぁ(∩´∀`)∩…仕事が捗らない?…大丈夫👍KJは本気出しても捗らないから…ははは…はぁ…あっ今下りてきた!
うん、濃いとろみは結構ネガティブになるな
もうこうなるとすすり飲みは健常人でも難しいから、どろーっと下りてきたのをガブッと口に入れるか、もうスプーンで食べる感じでバクバクいくかだと思うよ。【食べる】に切り替えて開き直ったら結構水分摂取は進みそうだな。
以上、とろみをつけたお茶を試飲してきたけど、最後に普通のお茶を飲んだ。
う、うめぇ