「わからない」という難しさ
「分からない」とは言わない
療育現場で検査をしていると、次のような場面によく出会う
私「○○はどれ?」と候補となるいくつかの図を見せる
A「これ!」と候補の中から不正解の図を指さす
私「じゃぁ○○はどれ?」
A「これ!」とまたも不正解
私「○○は?」
A「これ!」と今度は正解(^^;)やった…ポイントゲットだ
…いやっちょっと待てぃ。適当に指さしてたまたま当たった可能性大じゃないか(; ・`д・´)!!
そう、発達年齢が低い程、そして衝動性が高い程、こどもたちは「分からない」なんて言わず、どんどん指差しをして答える。そういう子たちの検査をしてみれば、「分からない時は分からないと言ってね」は無理だということが分かる。
抑えがたい欲求
人からの質問に対して指差しで応答することを覚えた子にとって、指を差して応えることが抑えがたい欲求となる。それを何もしないで「分かりません」と言うのは、自分を抑制しないとできない。
これは前頭葉の働きで、成熟までには長い時間が必要なのさ(*_*;
だから、「わからない」ってこどもが言うようになったら、めっちゃ褒めてあげてほしいな(^^)/「分からないことを分からないって言えるのはすごいことだよ!!」って
欲求を満たしつつ、「分からない」
最後に面白い研究があってね。選択肢の図の中に「?」を入れて、分からない時はこれを指差すように教えることで、幼児でも「分からない」と答えやすくなるんだって。指差しで応えたいっていう欲求が満たされるから、自分を抑えなくても「分からない」を出せる裏技だね(^_-)-☆覚えておいて損はないかもよぉ
この論文に↓↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/25/1/25_38/_pdf
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