できないKJ

言語聴覚士(療育)

他人の子には優しくなれる

療育現場を見学しに来られた保護者に尋ねられたことがある。

 

どうして、怒らずにそんなに優しく指導できるんですか?私はしょっちゅうイライラしてしまいます」

 

これは、嬉しい(゚∀゚)保護者からみたら私はスーパーマンみたいに見えているのかもしれない。

 

…いやしかし、しばらくの間でも【できるKJ】として見てもらいたい欲求を抑えながらも、私は正直に答えた(;_:)

 

「自分の子には優しくなれません」療育現場で偉そうにアドバイスとかしときながら、これが本音なのだ。

 

あぁできるKJよ。さようなら~(T_T)/~~~

 

 

子育てはきれいごとじゃない。24時間ずっと、今日だけではなく将来にわたって、時に終わりの見えない関係が続く。親にも都合があるから、こどもに合わせてゆったり構えてばかりもいられないよねぇ。それに、親だからこそ自分のこどもの欠点がよく見えてしまうもの。

 

私はダメな親かもしれないけど、同じように自分をダメな親と思っている方の不甲斐なさは身に染みて分かるんだなぁ。誤解を恐れずに言えば、完璧な親はいないし、多くの親は育て方はともかくとしても、我が子の将来に責任をもって向き合っていると思う。

 

だから、自分自身を含めて【親を責める】ことには慎重でありたい。

 

療育現場にいる私たちがこどもと関わるのは、こどもの生活・人生全体からするとほんの一部分。そりゃ冷静で、優しくあれて当然のポジションなんだよね。

 

だから、悪いんじゃなくて。だからこそ頼ったらいいと思うし、ある程度問題を一緒に担ってもらった方が、親にとっても、こどもにとっても心穏やかでいられるんじゃないのかな

 

とか、たまには真面目な話してみたり(^^♪