できないKJ

言語聴覚士(療育)

【まねっこ】は世界の理解を加速させる

 

保育士さんの真似をしてみる

療育現場にいると、保育士さんのすご技に出会うことが多い。その一つがおひるねの寝かせ付けだ。就職したての頃、保育士さんが次から次にこども達を寝かせていく姿に衝撃を受けたものだ。一方、私は一人目の子も寝かせ付けられず、他の職員さんに交代してその日は終わってしまった(-_-;)

 

悔しかった私は保育士さん方の所作をよく見て、真似てみようと考えた(@_@)同じことすれば、寝かせられるはずだ。

 

まずは、A君から…

私「ねんねしようか。(確か結構激しめにゆすって寝かせている先生がいたな、しめしめ)」とA君をゆする。ゆらゆら

A「ひゃはっ(笑)」っと笑い声をあげたかと思うと、段々テンションが上がっていく

私「(あれ、おかしいな)寝ようねぇ」

保育士「A君は、身体が動かないようにじっと抑えて、なるべく暗くしてあげてください」

私「はい!!!」

…言われた通りにしたら、何とか寝てくれた。( ;∀;)

 

次に、Bさん!!

私「Bさんはどうしたら寝やすいですか?」

保育士「なるべく壁側にベットを寄せて、目を合わさないようにトントンしてあげてください」

私「はい!!!」

…ね、寝た(; ・`д・´)

 

C君は??

保育士「トントンして落ち着いてきてから、おでこをなでなでしてたら寝ます」

私「はい!!!(^^ゞ」

…うん。寝たな。

 

恐るべし、保育士さん。それぞれの特性に合わせて寝かせ付け方を使い分けていたのだ!!上辺だけのマネでは到底及びません(笑)。

 

娘が見せたまねっこ

先日、寝ようとしたら娘がぬっと体を起こして、左右で横になっている私と妻のお腹を、ヤジロベーみたいに交互にトントンしはじめた。さすが私の娘!通っている保育園の保育士さんのマネをしているようだ(^^♪ しかし、君はまだ知らないな。経験豊富な保育士さんは左右の手の動きが同じではないことを。ふふ

 

あっしまった(;´Д`)マネって大事だね…ていう話をしようと思ってたのに保育士さん賛美で終わりそうになってる(汗)

 

真似って大事だね

例えば、スプーンを使った経験のないこどもがこれを理解しようとする場面を思い浮かべてほしい。自分一人でそれを理解しようとしたら、触ったり(あるいはなめたり)、落としてみたりして使い方を模索するだろう。これではなかなか正解にたどりつけない。

 

ところが、この子がもし、大人の真似っこができたらどうだろう。食事の場面、大人がスプーンを使っているのを見て、自分も真似してみる。その瞬間にスプーンについて様々なことが理解できる。

 

真似は世界に対する認識を猛烈に加速させる。だから、どんな形であれ、こどもに真似っこが見られたら、大いに喜ぼうじゃありませんか。よしっ、これで一応着陸ね。