できないKJ

言語聴覚士(療育)

ダンゴムシが飼いたい!?

 

ダンゴムシ、飼いたい

ある晩のことである。息子が真剣な顔で

 

「お父さん。ダンゴムシが飼いたい」

 

ちょっちょっと待ってくれ(; ・`д・´)。

 

私は【威厳ある父】であるために普段強がっているが、虫は苦手な方だ。職場で羽黒トンボを見かけた時も、同僚が捕まえたり、子ども達が観察したりしている中で、一人「毒はないのか?」という謎の心配をして周囲を驚かせてしまったことがある。

 

原因となった絵本

息子が急にこんなことを言ったのも、どうやらこの絵本が理由らしい↓↓

『ぼく、だんごむし』ぶん:得田之久 え:たかはしきよし(福音館書店

えっ!?ダンゴムシって石とかコンクリートとか食べるんだ!!読んでみると、なるほどダンゴムシの生態についての理解が深まる。そして、後ろから2ページ目にしっかり書いてありました【ぼくたちのこと かってみない?】と。うぅ良い絵本なのは認めるが、何と余計なことを( ;∀;)

 

息子の成長(実行機能について)

この絵本に書いてあるのは、ダンゴムシどうやって生きているのか?ということだ。そして、その知識をどうやって飼うのかに繋げている。

 

ただ、何となく飼ってみよう!という段階ではなく、○○して○○したら飼えるから飼いたい、という方法をしっかり意識したうえでの息子の提案である。ダンゴムシを飼うのは嫌だけど( `ー´)ノ、息子の成長を見られたのは嬉しい。

 

そうかぁこの子は実行機能が育ってきているんだ。何かを計画して、遂行するための脳の機能を私たちはこう呼んでいる。実行機能は分解することができる。

①計画する:○○して、○○して、○○して、ダンゴムシを飼おう

②作業内容を作業が終わるまで忘れない:ダンゴムシを飼うのに必要なものは…え~っと○○と、○○と、○○だね

③自分の行動をコントロールして実行する:うわぁここにカマキリがいる!!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!だめだめ今はダンゴムシ!!

④失敗したとき、方法を変えて計画し直す:あれっ死んじゃった。○○が足りなかったかな、○○を足してもう一回やってみよう

 

ダンゴムシ計画を阻止

①番クリアでーす。あとは、②~④も飼っていく中でトライしていこ~ね(^_-)-☆

 

 

 

…危なっ!!!ダンゴムシ飼いそうになってた(/o\)

 

 

父の威厳を保つためにも、何とか阻止しなければ…

 

私「ダンゴムシさん、ケースに入ったら寂しいんじゃない?」

子「(少し考えて)寂しくないように100匹ぐらい飼えばいいじゃん

 

あぁどんどんこじれてく( ;∀;)