できないKJ

言語聴覚士(療育)

きゅうりが枯れた

家の畑で育てていたキュウリが仕事から帰って来たら枯れていた

枯れたキュウリ

年長の息子と植え付けを行ってからすくすくと育ち、収穫ができ始めた矢先のことである。皮肉にもこの異変に気付いたのは息子で、次のキュウリが愉しみで幼稚園から帰るとまっさきに畑に様子を見に行ったのだ。

 

キュウリは最後の力を振り絞って花を開いて見せていた。

 

何が原因だったのだろう。蔓を絡ませるための網を設置するのを面倒に思い、インターネットで一本立てなる支柱のみでの栽培法を見つけてやってみようと飛びついてしまったことか。数週間前になるが蔓おろしの際に茎を傷つけてしまったことか。雨が続きすぎてしまったことか。考えてみると意外に反省すべき点は多い。

 

その都度考えて、良かれと思ってしたことでも、良い結果にならないことがある。子育てでも【社会の普通】に適応させようともがく保護者の努力が子どもの自己肯定感や主体性を抑えて込んでしまうことがある。

 

一応専門家の私は、一緒にもがきながら保護者と子どもにとってより良いあり方を探っていくような仕事をしている。

 

 

さて、話をキュウリに戻すと、この苗から採れたキュウリは2本だけだった。しかし、思い返すとたくさんの形のないプレゼントをくれた苗であった。

 

最初に採れたキュウリは息子が一人で嬉しそうに食べた。半分に切って、片方はマヨネーズで、片方は塩で。食べ終わった息子は満足げに「次はお父さんとお母さんにも切ってあげるわ」

 

二本目は息子がハサミで切って収穫。有言実行、母(息子からみて祖母)に教えてもらいながら包丁を自分で使い、私や妻をもてなしてくれた。

 

もがいたこと失敗したことも含めて、息子に、わが家に、たくさんの経験と喜びをくれた苗。ありがとう。