できないKJ

言語聴覚士(療育)

粗大運動VS微細運動

 

兄と妹の遊びの違い

年長の息子(兄)と2歳の娘(妹)は仲が良いのか悪いのか、2人で見つめ合って大爆笑してたかと思うとどちらかが泣いて訴えてきたり…

 

2人を見てると家での一人遊びはかなり違っていて

 

兄は塗り絵や人形遊び

 

妹は車に乗ったり、おもちゃや本を次から次に取り出して広げる

 

 

 

 

お!?これは、微細運動(兄)と粗大運動(妹)の違いだ

とふと気づいた。

 

運動発達の順序

運動の発達には順序があり、①頭から始まり下へ進む。また、中央の体幹部から始まり指先などの末端へと進む。

 

例えば…定頸→腰が据わる→立位の順番を考えればを理解しやすいかもしれない。

 

体幹部が安定しないと両腕が機能的に使えない。だって腕で体を支えないと倒れてしまうから、運動以前の問題なの(-_-;)。肩や両腕が使えるようになってから手の使用が進む。そして、指の腹でつまんでいたのが指先で使えるように微細運動が発達していく。これがの流れ

運動発達の順序

話を戻すと

兄は細かな動きができるのに対し、妹はどうしても大きな動きとなってしまう。妹が指先を使おうとする際は、肩や腕が必要以上に動くのがわかる。

 

第一ラウンド

いよいよ2人のバトルを見てみよう。

 

兄が工作をしているところに妹が通る。

妹「○○も!!(自分もの意)」と手を伸ばす

兄「やめてぇ、今大事なところなの」声を荒げる

 

しかし、妹は止めずに兄とテーブルとの間に肩から割り込み、腕を振り回して工作を壊してしまった

 

兄「うわぁ~ん」

 

どうやら粗大運動の図々しさ?が優勢のようだ(@_@)

 

第二ラウンド

夕方、兄が何やら指先を動かして妹のおもちゃを触っていた

しばらくすると妹が癇癪を起こす声が聞こえて来た

 

妹「○○の!!(自分のの意)」

兄「とってみたら?」と笑っている

おぉこれは!!妹のひもを持って転がすおもちゃのひもを、同じく妹の収納ケースに縫い付けている!!!

 

妹はひもを引っ張ってとろうとするが、取り離せずに

妹「いや~」と泣く

兄「ここを引っ張ってごらん」と妹にはできない微細動作を教えようとしている。

 

うむうむ、これは兄に軍配があがりそうだ

 

ということで勝敗

兄(微細運動)VS妹(粗大運動)、1対1で今日のところは引き分けとします(/・ω・)/