定型発達って何?
定型発達とは
こどもの発達には大概の場合順序があり、階段を上るように一つずつ課題をクリアしていく。※「成長」とは物理的な身体の大きさの伸びのこと(身長・体重など)。「発達」とは精神、あるいは身体的な機能の伸びのことを指す。
これらのこどもの発達については、社会の多くの人がおおよそその時期にクリアしているという目安がある。例えば、生後12カ月ごろに初語・初歩を迎えるというのが一般的だ。これがあまりに有名なので、ここを過ぎると多くの保護者がそわそわし始める。私もそわそわしたことがあり、その経験を以前掲載した↓↓dekinaikj.hatenablog.com
このように、(発達を妨げる障害がなく)一般的なペースで進む発達の仕方を定型発達と呼ぶ。
「定型発達」の概念は必要か?
私はこのように世間の保護者を不安にさせる「定型発達」という概念が、そもそも必要なのかと疑問に思ったことがある。結論からすると…やっぱり基準は広く知っておいてもらった方が良いというのが今の見解(-ω-)/。大きな理由は以下の通り。
①保護者・保育者が働きかけを変える転機となるから
②相談機関に足を運ぶ目安となるから(これはもっというと発達障害の早期発見につながる)
③こどもが現在どの段階にいるのかを判断でき、よりよい支援に繋げることができるから
保護者がそわそわするというデメリットを越えるメリットが「定型発達」という概念の中にあると思う。不安をそのままにしておくのは良くないが、不安があると健診などの機会に専門家に尋ねることにも繋がる。(そして、頼って来た保護者に安心を与えるのが専門家の役目の一つでもあると思うんだ(^^ゞ)
KJの体験談
体験談になるが、私の娘は6カ月を過ぎても腰が据わらず、座位をとれなかった。不安になるとともに、それが日々の関わりを振り返るきっかけになった。(そういえば、寝かせておくと大人しくしているし、こちらも楽だからそういう時間が多いかも。まだ、フラフラだけど、1日の中で見守って座らせる時間を持った方が良いかもしれない)など。その反省の甲斐もあって8~9カ月頃に安定した座位がとれるようになった('ω')ノ
(まとめ)こどもが発達するには
「発達」と言う言葉には「成長」と同じように、「こども自身が勝手に伸びていく」という印象が含まれてしまっているように思う。だけど、誤解を恐れずに言えば「発達」は伸びようとする力と(保護者・保育者を含む)環境との相互作用が成せるわざで、関与する大人の役割を軽視してはいけないのだ。※ただ私たちが、これを強く言いすぎると発達障害を持つこどもの保護者を追い詰めてしまいかねないから、慎重になっているのも事実。環境は非常に重要。だけど、同じ環境でもこどもの性格や能力によって、こどもの状態は様々となる。
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