できないKJ

言語聴覚士(療育)

失敗した小麦粉粘土

最近つくづく思うのは、保育園でするような遊びの多くは、こどもの発達にとって非常に有意義なものだなぁってこと(^^♪こどもたちに色々な体験を日々与えてくれる保育園や幼稚園はほんと最高だよ

実は療育現場でも全く同じで、こどもたちに様々な経験をしてもらうために保育園でしているようなこともたくさんしている。

 

その中の一つに小麦粉粘土がある

 

私たちが作る小麦粉粘土は至って簡単!
小麦粉と水を混ぜてひたすらこねる✊
硬ければ水を足す
柔らかくなりすぎれば粉を足す
そして食用色素で着色すれば完成だ

 

私に小麦粉粘土を教えてくれた【小麦粉粘土師匠】は適度な硬さを耳たぶと表現していた。私も何度か耳たぶレベルに達する結果を出していたので、少し過信していたのが今回の失敗に繋がってしまった(;´Д`)

ある日の夕方、「明日の午前中は小麦粉粘土をしよう!!」と数名で準備をした。
3名が小麦粉と水をこねて粘土を作った。私は黄色を担当(^o^)丿

横で同僚その①が水を入れすぎた音がする「ドポッ」
同僚その①「やべっ、水入れすぎたぁ(>_<)」

私(なんと愚かな、この繊細な水加減を何と心得る。ふふ)

またその横で同僚その②が着色用の抹茶の粉を入れすぎる
同僚その②「入れすぎたかなぁ」

私(ははっ、さては抹茶粘土でも作っているのかなw),

 

ところが5分後、同僚二人は粘土を作り終えて席を立つ。私は…

こねてもこねても何か硬い

繊細に水を足しながら、やはりこねる…まだ硬い気がする(;-_-)

 

まぁでも、よくこねたし、水の量も悪くないはずだし、これでいいか!!
と思い切って終わらせて、同僚と一緒に袋に入れて冷蔵庫へ。

 

いざ当日、冷蔵庫から粘土を取り出してすぐに気付いた

 

黄色だけ石の様に固まっている(*_*;

やばい、やばい、やばい

 

とうとうそのまま活動が始まってしまった。私は巧妙に自分の失敗を隠しながら
私「黄色だけ、かなり硬くなっているので、少しこねます」と名乗り出る。

同僚「ありがとう」

私「いいえ、なんの」ポーカーフェイスで、気持ちは焦りまくっている

 

担当のこどもの傍で(本来なら一緒に粘土を楽しむはずが)もくもくと罪滅ぼしの粘土こねをしている私。過ぎていく時間。

まだ硬いが、これ以上時間をかければ、活動の時間が終わってしまう

私は諦めて、その硬い粘土をこどもたちのテーブルの上に置いていった

 

(;´Д`)あぁ無念 っ

 

多分テーブルではこどもだけではなく同僚も(あれっKJこねてくれたんじゃないの?)と不信感を抱いていることだろう。耳たぶどころか、圧縮袋に入れて圧縮しきったあとの布団ぐらい硬い。ちぎるのに小冊子破るぐらいの力いるし…(/o\)

 

しかし、その後に意外なことが起こった。

 

同僚「KJ先生!A君が黄色だけ触ってます!」と喜びの声があがる。

A君は触覚に過敏さがあり、柔らかい粘土を一切触ろうとしなかった子である。私の黄色はもはや粘土と認識されていない可能性がある。しかし大きな一歩だ!ばんざぁい!

 

ここで、私も一つ思いつく(゚∀゚)。

私「B君、これ触ってみてぇ。かたいのどっちだ?」

B「こっち」

おぉB君、柔らかい、硬いが分かってるぅ。この形容詞の理解は絵の比較では測りきれないので、同じ素材で硬さが違うということが逆に便利だと気付いたのさ。

 

そうそう、これがKJの狙い(?)。耳たぶだけではいかんのだよ。感覚遊びはいろいろな硬さがあった方が良いのさ。と得意げに活動を終えることができた。

 

未来クルクル、結果オーライ

 

 

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