レベルを調整するという支援
3つの支援の方法
どんなことであれ、こどもの力をつけたいと思ったら、セラピストとしてできることは大きく3つある。表現としてはおかしいけど↓↓
①つけたい力そのものを直接、練習する
②つけたい力をさらに細かく分解して、その要素ごとに鍛える
③準備が整うまで待つ
直接、練習する
今回は①について説明しよう(^^)/
って勝手に解説始めてごめんなさい
そしてKJはなぜか猛烈にサッカーで喩えて話をしたい衝動にかられているので、その点もお許しください<(_ _)>
①は簡単な話で、すぐ終わりそうだな。そう、サッカーで喩えると
サッカーがうまくなりたいと思って何回もサッカーをするようなものです(/・ω・)/……以上!!
※発達障害の子の療育で言うと、書字の苦手な子が字を書いて練習するようなこと
毎週末に友だちとサッカーする子と、何もしない子では、自然と毎週している子が上達するよね☆
でも(^^;)下手な子がサッカーしても面白くないでしょぉ。…と感じたあなたっ!!
その通りです!!
こどもの力をつけたいと感じたら、面白くない・しんどいのは致命的
まず続かない。そして拒否される。泣かれる。結果…
働きかける大人も泣きたくなる(;_:)
支援者のできる工夫
そしたら支援する側としてできるのは
レベルを調整するということです
具体的には
・ハンデキャップや手加減でこどものレベルに合わせる
→点数差をつけて始める。(大人の)片足使用禁止。(大人は)走らない。…など
・内容を単純にする
→どちらか1点入れたら終わり。こどものファールはカウントなし。オフサイドなし…など
・労力を減らす
→フィールドを狭くする。ボールを小さく、やわらかくする。冷房の効いた室内でする。
それと、レベルの調整とは少し違うけど、ご褒美を用意するというのもあるね。
→参加したらポイントがたまる。シールがもらえる。お菓子とジュースが食べられる。
※でも、ご褒美にはちょっと注意が必要で、効果は持続しにくいし、そのうち効かなくなってきてしまう。そして、こどもの内側からでてくる主体的なやる気や向上心にはつながりにくいと言われている(;'∀')
①の支援のメリット・デメリット
この形の支援のメリットとしては、やはりサッカーに必要な力が自然と身に付くというところ(^_^)vだって、サッカーをするための力はサッカーをしていれば少しずつ付いてくるから。
あと、周囲から見て非常にシンプルで説明が要らないのもいいよね。例えば…
サッカーをしているのを見て(@_@)(あっ脚力と俊敏性とタフネスを身につけてるんだ!!)とか思う人はまずいないでしょ。(サッカーの練習してる)って思うはず
デメリットもある。それは、ずばぬけて苦手な部分を強化するのは難しいということ。例えば…走るフォームができていない子がサッカーの練習を繰り返しても、良いフォームにはならない。むしろ、悪いフォームで走る習慣が強まってしまうかもしれない。
あと、そもそもサッカーをできる段階まで運動や認知機能の発達が進んでいないと、無理だよね(*_*)
難易度の調整は難しい
先日、微細運動が苦手なAちゃんと折り紙をした時。(この子、角と角を合わせることは自分ではできないが、ぐっと押して折り目をつけることはできるな)と判断した。そこで、角を合わせるのは私が行い、その状態でAちゃんに押してもらい、折り進めていった。
私「(折り紙を折り目をつける直前でAちゃんの前に出す)押して~」
A「びー」と押して折り目がつく。
私「次は、ここ」とAちゃんの前に出す。
AちゃんはKJの折っている折り紙には全く注目しておらず、目の前に出されても別の所を見たまま、「び」と押して折り目をつける。
私「次は、ここ」とAちゃんの前に提示すると
A「いやっ!」とどこかへ笑いながら行ってしまった
はい、ここでは難易度の下げ方を間違えて(Aちゃんには合ってなかった)、折り紙の魅力を排除した、全く楽しくない意味不明な単純作業になってしまっていたのである。皆さんは、こんなことないように気をつけよう
次回は②の解説
私がしたいのは③の話だけだったんだよね( ;∀;)。なんか解説者ぶって①から話し始めてしまった(;´Д`)(涙)
次回は②つけたい力をさらに細かく分解して、その要素ごとに鍛えるについて解説します(; ・`д・´)。責任もって(?)