ぎこちない動きを抱えて生きる
ぎこちないジャンボリミッキー
最近、私の職場ではこどもたちの間でダンスが流行っている。タイトルは【ジャンボリミッキー】、知っている人も多いよね(^_-)-☆
単調な動きの連続が多いこのダンスは、しかし、発達障害のあるこどもたちにとっては非常に難しい。ぎこちない動きで踊るこどもたちに交じって、一際ぎこちないのが…
私だ(^^;)
ダンスは耳で聞きながら、身体を動かす。ジャンボリミッキー↓
(YouTubeで見てもらうと分かりやすい)で言うと、右手と左足を一緒に上げて同じタイミングで振る動作から始まる。これが私には難しい(; ・`д・´)。まず音に合わせて身体を動かすことができず、一テンポ遅れる。次に、右手と左足のタイミングが揃わない。そして、右手と一緒にあがってはいけない右足があがってしまい…
シェーになっちゃうのだ
協応運動が苦手
ぎこちない動きの原因は協応動作の苦手さにある。協応動作とは身体の異なる器官や部位を同時に働かせることである。例えば、人のダンスを真似て踊る場合、目(人の動きを見る)と耳(リズムを聞く)と右手と右足と左足と左手と頭をそれぞれ適切に働かせなければならない。
はい、そうなの。非常に高等技術なのね( ;∀;)
ついでに言うと、この高等技術を身に付けるためには、自分の身体が今どのような動きをしているかを感じる力が必要(専門用語では身体図式という)。
私はこの身体図式が未熟なのか、人の動きを見てすぐに真似することができず、いちいち考えないと動けない。
(えっと、右手があがるんだな。あれっ?足も上がってるぞ…反対の足だから、こっちか。次は逆…左手と…)みたいな感じだ。そして、頭の動きが漏れ落ちたりもする。もちろん、練習を積むことで迷わずできるようになる。
ただし、曲が変わり、振り付けが変わると振り出しにもどってしまう(;´Д`)
そう、だからぎこちなさは慣れないダンスの中でこそ一番発揮される!!
ぎこちなさは劣等感を生む
発達性強調運動障害(DCD)とは、まさにこのような状態に近い。というより、もしかしたら、私も軽度のそれかもしれない。
私がそうであるように、DCDを抱えるこどもたちも自分の動きのぎこちなさについて劣等感を抱きやすい。劣等感の問題点は、その活動が嫌いになってしまうことだ。
【楽しい活動】が大切
活動を継続さえすれば、部分的にできるようになってくることも多い。だから、急いで上手な動きになるように教え込もうとするのではなく、楽しくて本人が何度もしたいと思える活動や環境を用意できるかが支援のキーポイントだと感じている。
自由な時間にジャンボリミッキーをかけると、こどもたちが楽しそうに踊り始める。見本となって踊っている保育者は、こうやるんだよと教えようとはしない。ただ、楽しそうに踊って見せている。これが大事。
そう、だから(決して見本にはなれない)私も下手でも楽しく踊っている(∩´∀`)∩