できないKJ

言語聴覚士(療育)

聴覚的把持力

物の名前にも指差しで反応できる。動作語も色を含む形容詞も(絵カードの)指差しで正答するのに、いまいち日常生活での指示が入らない児がいる。ここではAくんがそうだったとしよう。

 

私「白い丸は(どれ)?」
Aくん「(赤い丸を指さして)まる」※この時の発言(復唱)も結構ポイント('ω')ノだぞ

 

あぁこれは、私も苦手な聴覚的把持力の問題だな…となる。Aくんは「白」も「丸」も分かるが、二つの要素を一緒に処理することが苦手なのである。

そのような児たちを支援するなら、(二つの要素の処理ができてくるまでは)イラストや写真を使うと効果的なことが多い。聴覚的把持力が弱くても視覚的把持力には問題が見られないことも多いから

 

大人でも似たようなことあるよなぁ。ポワワワワーン(回想)

 

(職場で利用児Bを連れて歩くKJ)

私「Bちゃん~、ここで座ってあそぼぅね」
同僚「KJ先生、C君のロッカーを確認して水色の帽子があれば、持ってきてほしいです」
私「Bちゃん、これはねこうやって使うの。(帽子の件)了解でーす」

 

(Bちゃんとのやりとりが一段落してから)
私「えーっと、C君のロッカーに確か緑色の帽子っと」(この場合、KJの確かは基本的に外れる)

そして、何とラッキーな事に緑色のシャンプーハットみたいなものを見つける!!

 

私「(同僚に)○○先生、緑色のかぶり物ありましたぁ(/・ω・)/
同僚「??」
私「んっ?」
同僚「???」
私「あれっ??」

 

分析すると、KJは「C君のロッカー(まとまりとして認識)」「帽子」の二つの要素までは把持できたが、「水色」の部分がこぼれ落ちてしまったのである。何か集中しているときに横から頼まれたこととかは、基本こんな感じになってしまいますよね!!

 

皆、なりますよね!!ね!!