STを本気で目指した原動力
お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」
私の人生を変えた映画はいくつかあるが、その中でも私が前職を辞めて言語聴覚士になるきっかけをくれたのは
パッチ・アダムス(監督:トム・シャドウイック、主演:ロビン・ウィリアムス)だ
実在の精神科医パッチ・アダムスの若き日を描いたヒューマン映画である。彼は笑い・楽しさが身体や心に与える影響を本気で考え、クリニクラウン(臨床道化師)を創始した人物でもある。
映画の中では自殺壁のあるアダムスが精神科病棟での出会いをきっかけに、遅いスタートながらも医者を目指す(実在のハンター・アダムスとは異なる)。医大に入学した彼は、患者にとって面白いこと・楽しいことを追求していく。彼がまず見ようとしたのは患者の病気ではなく、心だったのだ。
そのような彼の姿勢が周囲の学生を、病院のスタッフを、患者や患児たちの心を動かしていく。
私があらすじを書くと、全く面白さが伝わらないが、私が高校3年生の時、この映画を観てボロボロ泣きながら全身に電気が走った。その時の感じた衝撃は一言でいうと
スタートは他人より遅かったとしても、医療の道に進みたければ進めば良い!!
前職に向かって、もう大学の進路は決まっていた(推薦)。そして、決まった後になって本当に自分がしたいのは「言語聴覚士」だと気づいた。それが、この映画に出会う3カ月程前である。視野の狭い高校3年生のことである。私は自分の将来に少し諦めていた。どちらも魅力的な仕事だから良いじゃないかと自分に言い訳していた。
映画を観た後は違った。
映画の中のパッチ・アダムスはみんなよりかなり遅いスタートをきって医者になったじゃないか。しかも実在の人物だし!!(当時は実在の人物は年齢相応で医者を志していることを知らなかった。というか、知らなくてよかった、笑)
私は30を過ぎて前職を辞した。前職の経験を活かしながら現在は言語聴覚士として活動している。この映画が教えてくれたように、やっぱり遅くはなかったよ(^_^)v